そのままの意味。
ティースが死んだ後の世界でのシャルロット。
惨劇で終わる世界はなく、不幸だらけのシャルロットも
たくさん幸せになってるんだよっていう話。
シャルロットは良い父であり、良い兄であってほしい……。
ふわり、ふわりと白い花がおちてくる。
それはなにか。
思い出すのはあのときの記憶。
ティースがいなくなった時の……後悔の、記憶。
もう此処に彼はいないから、僕の頭上にこの花を落とす人物などいないはずなのに。
でも、そんな僕の考えもしらぬまま、花を落とした人物はくすくす笑う。
「にいさま、にいさま、見て下さい。ふわふわですよ♪」
柔らかい笑顔でわらいかける少女。
そう、彼女は僕の妹。
僕とは一回り、年の離れた……ティースと同じ陽のルミナを持つ少女。
もしもティースが犠牲にならなければ、代わりに犠牲となっていたかもしれない子だ。
ティースはその身を犠牲にすることによって多くの事に変化を与えた。
彼女の犠牲を阻止した。
村人の心も変えて、大司祭であった祖父の権力を失墜させた。
そして………
いまの僕には「悪魔の子」と呼ばれた証の赤い目は無い。
ティースが、瞳を分けてくれたから。
あの日、この花畑で、ティースを空に、世界に還した日。
ティースが僕に瞳の色彩を分けてくれたから。
僕の瞳は赤から紫へと変わって。悪魔の子と呼ばれなくなって…。
僕はこの村の村長になり、母が大司祭となり…この古の村は変わった。
もう、誰も犠牲にならない村へと。
「ねえ、にいさま」
「なんだい、イシュタリア」
「あのね、わたしね、しってるのよ」
僕の思考を断ち切るように妹が笑う。
彼女にはどうやらパドマの才があったようで
今年ローレックルミナスクールに入学する。
そんな彼女が知ってること。
それに興味があって「それはなんだい」と問いかける。
「かえってくるのよ」
「………え………」
「かえってくるのっ。にいさまにとっての、だいじな、だいじな、とってもだいじなひと」
にっこりわらって話しかける少女に息をのむ。
それはどういうことだろう。
おそらく、大事な人というのは……ティースのことだ。
僕が失った、とても、とても、だいじな従兄……。
死人は生き返らない。なのに戻ってくるなんて……。
「うそ……だ……」
「うそじゃないわ。もうおうちにいるのよ。にいさまを待ってるの」
えっへんと胸を張って少女は告げる。
それを聞いて慌てて僕は家へと向かって走り出した。
途中で、従兄の幻影をみた。
『走って』と、微笑んでいた。
ただ、ただ、『前をむいて走って』と。
その言葉の通りに僕は走った。
ただただ前を向いて、家へと向かって走った。
家の扉を開ける。
酷く大きな音がしたけど、その音に重なるように聞こえた声。
『また、あえたね』
そして響く、赤ん坊の泣き声。
そうだ。
今日は……今日は、僕の……。
「旦那様!奥様が無事に男の子を出産なさいました……っ!」
遠くから妹の歌う、懐かしい歌が聞こえたような気がした……
ありがとう ありがとう
またあえた奇跡に
・・・ ありがとう ・・・
**********************
ティースは再び出会える日をずっと信じていたんだよっていう、アレ。
イシュタリアのフォーノリッジっぷりが異常。
祈神蒼珠と申します。
性別は女です。
とりあえずフォルクを見て
頂くとわかりますが
基本は無害……で……す?
Rexiの第二弾PBWで
ある神代七代学園Xを
プレイしています。
以下、持ちキャラ。
フォルク・ノクターン(xa5411)
ローザティア・エルプス(xa5829)
ティース・ハルモーニ(xb0002)
シャルロット・ミューラー(xb4007)
アリア・フォルトーネ(xc0025)
フォルクは陽パドマ
ローザは風ヴォル
ティースは陽キュベ
シャロは風パドマ
アリアは月キュベ
……です。
此処では学園Xの話が
主になります。
コメは大歓迎です。
……出来ればコメ初回は
名乗ってくださると
嬉しいです……(涙)
めっせんじゃ
sousyu01(によによ)live.jp
なんだか笑ってるようにしか
聞こえない擬音を@に変える
といいと思います。
この際も名乗ってくれると
意思疎通が取りやすいやも(爆)
メールアドレスでも
あるのでCPに余裕がなければ
此方から連絡頂ければ
余裕で連絡が繋がります。