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RexiのPBW第二弾の学園Xネタを此処で。
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やさしいひと 5題


 ・すべてを知りながら許してくれていた   (セレス)

 ・ただ黙って傍にいてくれた  (アクア)

 ・温かいてのひらで頭を撫でてくれた  (ルフテ)

 ・小さな嘘に微笑んでくれた  (黎)

 ・抱きしめてくれた、やさしいひと  (命)



上記のようにかいています。SSSなので一つ一つは短いです。
シーン切り取り、みたいな。そんなかんじ!




 ・すべてを知りながら許してくれていた   (セレス)

 「神様なんて大嫌いだ」

 そんな言葉を言う度に、心の中で泣いている貴方を見つめていた。
 きっと口でいうのとは裏腹で本当は信じたいのだろうと、私は常に思っていた。
 でもそれは決して口に出せず。
 天使としての力を覚醒した際に、もう神の存在はわかっているのだろうに……。

 「聖夜様、今も貴方は……神さまを嫌いと嘆くのですね」

 人を嫌いたくないから、実態のない存在に嘆くしかない。
 きっと神は……そんな少年全てを知りながら許し、受け入れているのだろう。
 だからこその天使の力。でも彼はきっと認めようとしないから。
 貴方が受け入れられないその神の御心を、私が受け入れよう。
 貴方が神を信じれないのなら、私がその分信じよう。
 そしていつでも貴方を見守ろう。

   貴方を包み込む、姿なき存在の代わりに。

     ……きっとあなたはいつまでも嘆き続けるから。


 



・ただ黙って傍にいてくれた  (アクア)

 海にいると落ち着くの。考えがまとまる気がするの。
 だから今日もどこにいったらいいのだろうって海辺にたたずみ考える。
 私にいるべき場所はないのに。
 泣いてもなにも解決しないのに。
 汚い気持ちと向き合ってみて視線をそらす。

 『お姉ちゃんは強いから、お母さんとお父さんがいなくてもなんとかなるわよね』
 そういって困ったように笑う母。

 『お父さんはお母さんと病院にいってアリアの様子をみてなきゃいけないんだ』
 そういって学校行事にも来てくれない父。

 一人きりの食卓。真っ暗な部屋。明かりのつかない家。
 妹しかみない両親。そして『いいなぁ、お姉ちゃんは』と純粋に羨ましがる病床に臥している妹。

 みんなみんな大嫌いで。
 でもそんなこと言えなくて。
 そのうちに家の場所すらわからなくなって。
 はじめて家に帰れなくて迷子になったとき、妹を置いて両親が探しにきてくれて。
 やっと自分をみてくれたような気がした。
 その日から『迷子になる確率が高い』から『確実に迷子になる』に変わったんだと思う。

 「………くしゅんっ」

 冷たい風が背中を撫でた。
 そして、くしゃみと共にくすくす笑う声がして。
 ふわりと背中に暖かい上着がかけられる。

 「あ……」
 「ようやく見つけたよ。さ、帰ろう?」

 そういって手を伸ばしたのは、今お世話になっている教会の神父さんだった。
 私は手を取り立ちあがってそして、ようやく木の陰に立つ数人の人影にも気付いた。

 「結局、みんな心配で来ちゃったんだねぇ」
 「………」
 「……みんなで帰ろうか」
 「はいっ」

 確かに暗くて見えない道。
 今でも迷ってしまうこともあるけれど。
 でも、今の私には、傍で見守っていてくれる人たちと、帰る場所があるんだと……教えてくれたから。
 それがわかったから。

 そしてその後、私の迷子になる回数は前より少なくなりました。


    見守ってくれる光が私に注がれてるのだから……まようわけ、ない


 ・温かいてのひらで頭を撫でてくれた  (ルフテ)

 「ねえ、おにーちゃん」
 「どうしたの?」
 「なんでボクのおとーさんとおかーさんはケンカばかりしてるの」

 年の離れた従兄に問いかける。
 いつだって笑顔でいた、問いかけに応えてくれた従兄が大好きで
 でもその日だけは少し悲しそうに、自分を抱きしめた。
 「ごめんね」という小さな呟きを残して。

 後に父と母は離婚し、自分と妹は父に引き取られることになった。
 もともと母は遊女に似た生活をしていたから安堵したのもつかの間、父は酒に溺れきってしまった。
 時には暴力も振るわれた。だけれど、きっとそれに耐えられたのは……。

 「……エル」
 「うん、どうしたんだい?」
 「ありがとう」
 「……。ふふっ、どういたしまして、かな?」

 どんな辛い時にも、きっと、その温かな手がそっと頭を撫でてくれたから。

        その手を守る為に自分は此処にいるのだと……


 ・小さな嘘に微笑んでくれた  (黎)

 「わらわはの、寂しかったのじゃ」

 大人だらけの場所をでて渡り廊下を歩く。後ろから付いて来る、幼い従弟と共に。
 彼といれば素直になれた。素直に笑えた。
 わらわも、彼も、人とは違う容姿をもっていたから。
 自分はアルビノ。彼は異色瞳。
 屋敷の外で奇異の目を向けられる存在。もちろん、親類からも。

 「寂しくて、それでも笑わなければならなかったのじゃ」

 人と違うのは寂しい。一度は嫌われようと人は人と交流をもって関係を変えていける。
 だから笑っていた。どんなときでも笑っていた。
 人と同じ場所で笑って、人と同じ場所で泣けるようにした。
 いつのまにか自分は、自分にウソツキになっていった。

 「よいか? お主は自分に嘘をついてはならぬぞ」

 わらわの言葉に首を傾ける、幼い従弟。
 その純粋さに微笑んで、だきしめた。

 「おねーちゃん?」
 「ふふ、なんでもないよ」

 その真っ直ぐな瞳に泣きたくなるけど。
 でも笑う。 ただ……笑う。
 この小さな嘘に、君は笑ってくれるから……。

   この魂がいつまでも汚れなくありますように……


 ・抱きしめてくれた、やさしいひと  (命)

 「お姉ちゃん、どこに行くの?」

 手を伸ばす私の手を姉は握り、そして抱きしめる。

 「ずっと、ずっと、遠い所。だからね、命、お願いよ」

 涙に揺れる紫の瞳。
 悲しみにくれる姉の手を繋ぐのはまだ物ごころも付いていない幼い少年。
 姉は私と少年の手を繋がせると寂しそうに微笑んで、再び私を抱きしめる。

 「聖夜、聖夜をどうか……おねがいね」

 夢から目が覚める。
 いつからだろう。姉が夢に出てくるようになったのは。
 自分にとって、誰よりも大切な、やさしい姉。
 いつもは遊んだり、一緒に楽器を演奏したりという楽しい夢なのに……今日だけはちがって。

 「そっか、今日は……姉さんの命日なのね……」

 ぽつりとこぼれた言葉。それは誰にもきかれることなく消えていく。
 居間に行けばいつもどおりの日常が始まる。
 ……だから、だから今だけは。
 幼い私をだきしめてくれた優しい人の為に祈らせて欲しい。

 あなたの大切な宝物。私が必ずまもるから。
 だからどうか……いつか逢えるその時まで、貴女にやすらかな安息を。


   どうか、どうか……




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プロフィール
HN:
祈神蒼珠
性別:
非公開
趣味:
小説の創作・小説、漫画の読書・一人カラオケ・ネットゲーム
自己紹介:
初めまして。
祈神蒼珠と申します。
性別は女です。

とりあえずフォルクを見て
頂くとわかりますが
基本は無害……で……す?

Rexiの第二弾PBWで
ある神代七代学園Xを
プレイしています。

以下、持ちキャラ。


フォルク・ノクターン(xa5411)
ローザティア・エルプス(xa5829)
ティース・ハルモーニ(xb0002)
シャルロット・ミューラー(xb4007)
アリア・フォルトーネ(xc0025)

フォルクは陽パドマ
ローザは風ヴォル
ティースは陽キュベ
シャロは風パドマ
アリアは月キュベ
……です。

此処では学園Xの話が
主になります。
コメは大歓迎です。
……出来ればコメ初回は
名乗ってくださると
嬉しいです……(涙)



めっせんじゃ

sousyu01(によによ)live.jp

なんだか笑ってるようにしか
聞こえない擬音を@に変える
といいと思います。
この際も名乗ってくれると
意思疎通が取りやすいやも(爆)
メールアドレスでも
あるのでCPに余裕がなければ
此方から連絡頂ければ
余裕で連絡が繋がります。



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