ツイッターでリクエストされたクリスマス舞台のＳＳＳ。
ざっと目を通せる仕様にするためにシーン的なものにしました。
男の子と男の子のパーティーってどんなんになるんでしょうね。


ウルディスはよっぱらうとひっつきそうですね(真顔)


本文は続きより。

【クリスマスＳＳＳ】

リクエスト内容【ウルディスとグレゴールくん】


***


「今日くらい付き合ってくれてもいいだろう」

そういってぐいぐいと半ば一方的に手を引っ張って歩く青年、ウルディス。
手を引かれているもう一人の青年……グレゴールはやや諦めた様子で
自分の少し前を歩いている青年の姿を見つめた。
此処は天竜宮。
一般の冬……雪や寒さとは隔絶された常春の浮遊島。
……そんな場所のノルン降臨日……Ｘmasなど何が楽しいというのかとでも言うかのように
彼は深くため息を吐く。
ここであえて素直に言えば、この目の前の青年は「そんなの関係ない。祭りは祭だ」とでも言って笑うのだろう。

「わざわざ僕が貴方の家に行く理由がありません」

これも何度目の問答だろう。
先ほど数回交わされた会話の中で無駄であるとわかりつつも
わざわざ眉根を寄せて再度行くことの拒否を示す意思表示をウルディスに見せる。
だがその相手もそんな様子を見越したように明るく笑い飛ばした。

「折角の祭りだしゆっくり食事しようぜ！　昨日中に準備はしといたんだよ」

「それなら僕とではなく貴方の姉君と一緒に過ごすと良いでしょう」

「ま、まあ、それはそうなんだけど……な……」

姉の事を持ち出すとウルディスはぎこちなく笑った。
おそらくは今もまだどう付き合えば良いのかわからないとでもいう事なのだろう。
それとも歳の離れた弟分に追いつかれるのと、もともと姉で有る人物が成長していた
というのは全く違うとでもいいたいのだろうか、彼は。
どちらにせよ付き合わされるのは煩わしい、とグレゴールは目を伏せる。

……しかし結局付き合ってしまうあたり自分も甘いのかもしれない。


「……高いですからね」

「えっ、料金取るの？」

「金銭的な意味ではなく……まあ貸しといったところですか。
　いつかまとめて返していただきますので」

「……お前ってホント……」

相変わらずだなと苦笑して背中を叩く青年に、そっけない態度のまま彼の家へと歩き出す。
二人の目指していた家の扉はもう彼らのすぐ前にあった。


友と過ごす時はこの夜にどんな一幕を生み出すのか。
この時も様々な物語が語られる天竜宮の中において……きっとそれは他愛もない
分史にすぎぬ小さな一コマなのだろう。
けれどそれは時を共に過ごす友人へ、夫婦へ、恋人へ……
そして大切な誰かへの最高のクリスマスプレゼントとなる。

天竜宮に暮らすすべてのドラグナーへ。
Ｍｅｒｒｙ　Ｘｍａｓ！





***

拙い文章で申し訳ありませぬ……(土下座)
今回は自ＰＣのウルディスとリクエストして頂いたＰＬ様のＰＣである
グレゴールくんをお借りしました。
締めは凄く悩んだのですがあえて宴会の中身まで書かない感じで。
きっとウルが酔っぱらってグレゴールくんに締められてる……(・Ａ・)そんなきがする……。

リクエストありがとうございました！！！

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